中小企業の採用戦略(2) 自社で採用したい人材はどんな人か?
中小企業の採用は、新卒採用より中途採用、幹部候補より欠員補充や即戦力の採用が中心だと思います。
中小企業でよくある採用の仕方としては、
・広告業者に丸投げ⇒「営業の求人出しといて」
・毎回同じ採用手法⇒「前回と同じで良いよ」
・対象があいまい⇒「20代だったら誰でもいいんだよね」
新卒、中途採用に関わらず、採用を始める前には、まずどのような人材が欲しいのかを明確にする必要があります。
よく「いい人が来ない」とおっしゃる経営者の方が多いですが、では自社にとっての「いい人」とはどんな人かをもう少し掘り下げていきましょう。
まずは、何でも良いので具体的に挙げていきましょう。例えば・・・
・挨拶が出来る人・○○という資格を持っている人
・他社で○○という実績がある人
・うちの会社の○○という社員みたいな人
・安月給でも文句言わずに働いてくれる人
・本社から1時間以内に通勤できる人
自社で採用した場合に、成果を上げられる人材を具体的にイメージできたでしょうか?この、採用したい人材によって、採用の仕方は変わってきます。
こういったターゲットの洗い出しは、自社の商品・サービスを販売するためのターゲット選定をする際には出来ているのではないでしょうか?
例えば、飲食店を経営している会社の場合のお客様のターゲットは、
・○○駅近辺で働いている、サラリーマンやOL
・電車で通勤している
・利用目的は接待よりも日常使い
・月の利用回数は平均で○回程度
・食の好みは、健康志向
・○○という志向があるお客様
この時に、ターゲットを「サラリーマンなら誰でもいいんだよね」と、ターゲットをザックリと決めることは少ないと思います。
採用の場合も同様に、まずは欲しい人物像を明確にすることから始めましょう。